むし歯になりにくい強い歯をつくるには、毎日の食習慣や生活習慣が重要となります。
歯の健康と体の健康は密接な関係があります。栄養のバランスのとれた食事をしましょう。
●魚、肉、卵、大豆など(主にタンパク質を含む)
●牛乳(乳製品)、小魚、海藻(主にカルシウムを含む)
●緑黄色野菜(主にカロチンを含む)
●その他の野菜(主にビタミンCを含む)
●米、パン、イモ、めん類(主に炭水化物を含む)
●種実、油脂(主に脂肪を含む)
むし歯は特定の食べ物や、飲み物のせいではありません。
一般的に言われている歯に悪いもの(お菓子やジュース)でもきちんと間隔をあけて、一定の時間に食べて、しっかりと歯みがきができていれば特に問題はありません。
しかし不規則に、あるいはたえず口の中に食べ物や、飲み物を入れている場合はむし歯になりやすい状態をつくってしまいます。ダラダラ食いはやめましょう。
●歯ブラシはあまり大きくないものを
ブラシの植毛部が大きすぎると、口の中でこまかく動かせません。
歯のすみずみ、とくに奥歯の方まで届く大きさのものを使ってください。
●毛質はナイロン製が一般的
豚毛は泡立ちがよく、歯ぐきにもやさしいのですが、柔らかすぎて歯垢をとるには
向きません。ナイロン製は品質にムラがなく、衛生的です。
●硬さに気をつけて
歯垢をとるには、硬めのものがよいのですが、歯に炎症が起きているときは
柔らかめのものにし、治りぐあいによって徐々に硬いものに替えていきます。
●院長のオススメ
私はふだん超音波歯ブラシ「ソニケアー」を使っていますが、手用歯ブラシで
イチバンのオススメは、当院に置いてある(一般には売っていません)
「ruscello(ルシェロ)」シリーズです。
この歯ブラシは植毛デザインに優れており、適正なブラシ圧(100~200g)さえ守れれば簡単な横磨きをするだけで、磨きにくい歯と歯の間まで誰でも効率的に磨けます。ぜひいちどお試しください。
●歯ブラシの毛先を45度の角度 で歯肉に当てる。
●そのまま押し当てながら、歯肉 の縁の方に滑らす。
●この位置で、歯ブラシを小刻み に(2mm幅くらい)振動させる。
●歯ブラシを回転させる。
歯ブラシの先端は歯の面に直角にあて小刻みに往復運動させ、 噛む面も直角にあて小刻みに往復運動する。
歯と歯肉の間には入れない。
歯と歯の間の歯垢は、歯ブラシでは完全に取り除くことは出来ません。
歯間の清掃には、デンタルフロスや歯間ブラシが効果的です。デンタルフロスは糸状のものです。
歯間ブラシは歯間を磨く専用のブラシです。
歯間の広さによって歯間ブラシのサイズはいろいろありますが、歯間ブラシでは歯間部が狭くて入らない部分などにはデンタルフロスを使用します。
●デンタルフロス・歯間ブラシの目的
①むし歯、歯周病の原因になる歯垢を取る。
②歯肉をマッサージすることにより血行を良くし、ばい菌に対する抵抗力を強め、歯周病を予防する。
口の中は、自分ではなかなか見づらい所です。
鏡で見ても見えている所はごくわずかで、ほとんどが見えません。
治療が終わってせっかくいい状態になったのに、1年以上歯医者に来なかったら、歯と歯ぐきの病気が再発する可能性が高いです。
自己チェックには限界があります。プロにまかせましょう。
健康なときこそ、悪くならないよう歯科医院で定期的に検診をうけましょう。
●定期検診ですること
①むし歯や歯周病の診査・治療
②歯の専門的なクリーニング(PMTC)
③ブラッシング指導
④フッ素塗布などのむし歯予防
●定期検診を受ける時期
できれば3ヶ月に1度、少なくとも半年に1度は受けましょう。
●マウスガードとは
スポーツ時に歯や顎骨にかかる衝撃を軽減し、外傷や脳しんとうから守るために使用します。
ボクシングの選手がはめているのをご覧になったことがあると思います。
今では空手などの格闘技、アメフト、ラグビーはもとよりバスケットボール等の選手にも使われています。
●既製品と歯科医院で作るものの違い
院内で歯型をとり各自に合ったマウスガードを設計、製作するため、既製品とは違って、「しゃべりやすい」、「呼吸しやすい」、「つばが吐きやすい」、などの条件を満たしています。
すごく適合が良いので不快感がなく、競技に集中することができます。